記事では、このように述べられている。
「米国の2大戦略的・軍事的ライバルの間で増大するこの同盟は、半世紀前に米国が行ったように、世界秩序を大きく変える可能性がある。米国と民主主義同盟国は、対応する準備を整えておくべきだ」
筆者によれば、中国とロシアは、米国とNATO(北大西洋条約機構)に「包囲される懸念」によって結束している。ロシアはNATOの東方拡大を存亡の危機とみなし、中国は米国による「インド太平洋版NATO」創設の試みを恐れている。
同紙によれば、米国が1970年代にソ連に対して行ったことを、中国は今、米国に対して行っている。同紙は、当時米国が「中国カードを使い」、中国をソ連に対抗させたと強調する。
「今月、習近平国家主席が3日間にわたってモスクワを訪問した。これにより、中国は、中国を包囲し、経済的・軍事的台頭を阻止しようとする米国に対抗するため、『ロシアカード』とでも呼ぶべきものを出す意向を示した」と筆者はみなしている。
筆者によると、「西側市場を奪われた」ロシアは中国を必要としている。中国が石油、ガス、穀物の購入を増やし、一部の西側製品を供給するためだ。
一方、西側諸国は、ウクライナ紛争を終結させるため、プーチン大統領に影響を与えるよう習主席を説得することは可能だとしている。
「中国がプーチン大統領に対して影響力を行使する必要があるのは、ロシアの経済強化ではなく、紛争終結である。欧州諸国はこれを明確にするべきだ」と同紙は記している。
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