ロシアによるベラルーシへの核兵器配備、EUは制裁で対応=EU外務上級代表

欧州連合(EU)は、ベラルーシがロシアの戦術核兵器の受け入れに同意した場合、新たな制裁を科す用意があるという。EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表(兼EC副委員長)がツイッターで表明した。
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ボレル氏は、自身のツイッターに「ベラルーシがロシアの核兵器を配備することは、無責任なエスカレーションを意味し、欧州の安全保障を脅かすことになる。ベラルーシはまだそれを止めることができ、それはベラルーシの選択である。EUはさらなる制裁で対応する用意がある」と綴った
ロシアによる戦術核兵器の配備計画 米国の反応は?
ロシアのプーチン大統領は25日、ロシアがベラルーシ国内に戦術核兵器を配備することでベラルーシ側と合意したと明らかにした。今回の決定の動機は、英国がウクライナに劣化ウラン弾を供与すると発表したことにあるとしている。米国がこれまで他国に自らの核兵器を配備してきたように、ロシアの核兵器をベラルーシに配備するだけだと説明している。プーチン大統領によると、7月1日にベラルーシ国内の核兵器保存施設の建設が完了する。
21日、英国のアナベル・ゴルディ国防次官は、ウクライナに戦車「チャレンジャー2」を供与するとともに、劣化ウランを含む徹甲弾などの弾薬を供給すると明らかにした。
劣化ウラン弾の使用により、放射性を帯びた粉塵が地面に堆積する。これは非常に危険で、がんの発生を促進するリスクがある。米軍は1991年の「砂漠の嵐作戦」、ユーゴスラビア空爆2003年のイラク攻撃などで劣化ウラン弾を使用した。
プーチン大統領は、劣化ウラン弾の供給に対してロシアは相応の反応をせざるを得ないと警告した。
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