それに対して岸田氏は、「劣化ウラン弾の人体および環境に関する影響については国際機関による調査が行われていますが、これまでのところ、確定的な結論は出ていないと承知している」 と答えた。
その答弁を聞いた山本氏は、劣化ウラン弾は事実上核兵器だと指摘した上で、ゼレンスキー大統領に対し、このような兵器を使用しないように要請したのかと質問した。これに対し、岸田氏がゼレンスキー氏に劣化ウラン弾について交渉を行ったことはないと答えると、山本氏は、「核の軍事利用はまずいというメッセージ、これはしゃもじを超える大事な贈り物ではないですか?」と発言し、広島にルーツを持つ岸田氏の姿勢を非難した。
先週、英国防省のアナベル・ゴルディ次官は英国がウクライナに劣化ウラン弾を供給することを明らかにしていた。これを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「本当にその通りになるなら、西側は核物質を含む兵器を適用しつつあることを鑑み、ロシアは相応の反応をせざるを得ない」と述べたうえで、「西側はロシアと最後のウクライナ人まで戦うという決意を口先ではなく、実際に示している」と指摘した。
関連記事