西側諸国によるウクライナへの兵器供与

日本の野党、劣化ウラン弾を黙認する岸田首相を非難 岸田氏「人体への影響に関する確定的な結論は出ていない」

日本の野党「れいわ新選組」の山本太郎代表は、28日の参議院予算委員会で、英国が劣化ウラン弾をウクライナに供与する意向を示していることに疑問を呈した上で、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談で、こういった砲弾を使用しないように求めなかった岸田文雄首相を強く批判した。
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山本氏は岸田氏に対し、「国連の環境計画はガンの増加リスクを指摘、2008年欧州議会は致命的な健康影響に関する多くの証言があると指摘、加盟国に劣化ウランを兵器利用しないように決議しています。総理、英国に対して劣化ウラン弾を供与しないように求めますか?」 と質問した。
それに対して岸田氏は、「劣化ウラン弾の人体および環境に関する影響については国際機関による調査が行われていますが、これまでのところ、確定的な結論は出ていないと承知している」 と答えた。
【図説】劣化ウラン弾とは何か?
その答弁を聞いた山本氏は、劣化ウラン弾は事実上核兵器だと指摘した上で、ゼレンスキー大統領に対し、このような兵器を使用しないように要請したのかと質問した。これに対し、岸田氏がゼレンスキー氏に劣化ウラン弾について交渉を行ったことはないと答えると、山本氏は、「核の軍事利用はまずいというメッセージ、これはしゃもじを超える大事な贈り物ではないですか?」と発言し、広島にルーツを持つ岸田氏の姿勢を非難した。
先週、英国防省のアナベル・ゴルディ次官は英国がウクライナに劣化ウラン弾を供給することを明らかにしていた。これを受け、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「本当にその通りになるなら、西側は核物質を含む兵器を適用しつつあることを鑑み、ロシアは相応の反応をせざるを得ない」と述べたうえで、「西側はロシアと最後のウクライナ人まで戦うという決意を口先ではなく、実際に示している」と指摘した。
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