日本の免疫強化剤「ラエンネック」不正使用後にモスクワの女子大生が死亡 闇取引横行か

ロシア・モスクワで、株式会社日本生物製剤の肝機能改善剤「ラエンネック」を非正規のルートで入手し、不正に服用した医科大学の女子大生が死亡した。これを受け露捜査当局は、同薬剤の違法取引を刑事事件として立件した。
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ラエンネックはロシアでは医師の処方箋によってのみ購入が認められている。だが捜査によれば、ラエンネックはインターネット上で違法に取引されており、試験的に行われた購入の結果、200本分が押収された。
死亡した女子大生は交際相手の男性と共に免疫賦活剤を服用後の3月14日、モスクワ市内の病院の毒物学病棟の集中治療室に入院。医師らが懸命な治療にあたったが、25日に死亡した。27日には女子大生の検死が行われた。また、交際相手の男性も重体で集中治療室に入院している。
現段階では、死亡した女子大生は医師の処方箋を受けずにラエンネックを服用したほか、自宅で使用方法を守らずに溶液を作ったために中毒症状を起こしたものと見られている。
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「ラエンネック」とは何か

「ラエンネック」は、肝臓病の治療および免疫強化に使われる医薬品。日本で開発された薬剤で、筋肉および静脈に投与される。
製剤2ミリリットル中にヒト胎盤加水分解物112ミリグラム、注射用水、水酸化ナトリウムまたは塩酸を含む。
ラインネックはロシアでは医薬品として医薬品国家登録簿(GRLS)に登録されている。データベースには、この医薬品に関して2つの試験が2008年から行われており、現在も進行中と記載されている。
若返りに効果があるとして中国でラエンネックの需要が高まると、日本では高額な不法転売が増え、一時は社会問題となった。
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