米軍が保有するF-35は計540機以上とされる。シュミット氏によると、そのうち戦闘やデモ飛行、訓練、テストといった必要な任務の一部を遂行できる状態にあるのは53.1%で、すべての任務を遂行できる状態にあるのは30%未満。同氏は、F-35 の任務遂行能力目標は65%であるため、現在の状態は「不十分」と言えると指摘している。
なお、ブルームバーグによると、2022年末まで戦闘任務遂行能力は65%と評価されていた。シュミット氏は任務遂行能力が急激に落ち込んだ理由を説明していないが、ブルームバーグは、F-35は予想以上に故障が多く、過去にスペアパーツ不足が原因で任務遂行能力が低下したことがあると報じている。また、米会計検査院の暫定報告書では、エンジンの冷却システムが「効率的ではない」ためエンジンの寿命が短縮されると述べられている。
2022年12月、スプートニク通信はシングルエンジンの設計や腐食など、F-35が抱える問題点のトップ10について報じた。