ポドリャク顧問は次のように呼びかけた。
「戦争が始まってから最初の3か月から6か月の間は、実に速やかに、そして痛みを伴うことなく決定を下すことができるユニークなチャンスだった。その時であればもっと多くの親ロシア的なものを物理的に排除できたが、今日は幾分困難になっている。しかし、やはり幾分困難なだけであって、それは不可能ではない。そして我々は今日、法的に根拠を持ち、厳しくこの道を突き進む必要がある。もう一度繰り返す。ウクライナで正当なウクライナ聖教会は一つだけだ」
このように指摘し、従来のウクライナ正教会を「外科手術で除去する必要がある膿」と評価し、教会が事態をエスカレートさせ、交渉に応じる用意がないとして批判した。
先に国家安全保障・国防会議のアレクセイ・ダニロフ報道官はウクライナ正教会の聖地、キーウ・ペチェルシク大修道院に立て籠もった聖職者ら(モスクワ総主教庁系)を排除する必要があるとしつつ、武力行使はしない考えを示していた。
3月上旬、キーウ・ペチェルシク大修道院の施設管理部はウクライナ聖教会に対する無期限の賃貸契約を一方的に破棄し、3月29日までに施設を退去するよう命じた。ウクライナ政府のアレクサンドル・トカチェンコ文化相はこれについて、仮にウクライナ正教会の聖職者らが施設に留まる場合は、分離派のウクライナ正教会に鞍替えする必要があると表明していた。一方、ウクライナ正教会のパーヴェル府主教は裁判が決着するまで退去しないと表明している。
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