キエフ・ペチェールシク大修道院からの聖職者追放問題
キエフ・ペチェールシク大修道院はウクライナの首都・キエフ(キーウ)にある、正教の聖地。これまでモスクワ総主教の庇護下にあるウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)は、ウクライナ文化省などが管理するこの大修道院の敷地の一部を賃借する形で使用してきた。
だが3月上旬、ウクライナ政府側はウクライナ聖教会(モスクワ総主教庁系)との無期限の賃貸契約を一方的に破棄。3月29日までに施設を退去するよう要求した。ウクライナ政府側は聖職者らが施設に留まる条件として、2018年に新設されたウクライナ正教会(分離派)への鞍替えを示していた。一方、ウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)のパーヴェル府主教は裁判で決着するまで退去しないと表明していた。
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