共同通信によると、中国の毛沢東主席(当時)は1964年、南クリル諸島の帰属の問題について日本への支持を表明した。しかしそれ以降、このテーマが取り上げられることはなかった。共同通信は、今回、習主席がロシア側に歩み寄ったことで約60年ぶりに立場を中立に変更したと指摘している。
中国外務省は2021年、クリル諸島について、「日本とロシアの二国間関係の問題であるが、中国は対ファシズム戦争の結果の尊重と履行を支持する」との見解を示していた。
南クリル諸島は第二次世界大戦の結果として当時のソ連の一部となり、ロシアに引き継がれた。ロシア外務省のザハロワ報道官は2月、日本で行われた「北方領土の日」の抗議活動について言及したなかで、日本との平和条約締結交渉について「我々にとっては閉ざされたまま」との考えを示した。
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