トムスク国立大学の研究チームは、長年にわたって地球の湿地システムを研究し、まさに泥炭湿地こそが、温室効果を強めている主な「犯人」とみなされ、地球温暖化の原因とされている大気中の二酸化炭素の吸収に重要な役割を果たすという結論に達した。
研究チームは、地球上の伝統的な炭素貯蔵庫と考えられていた森林が、火災や過剰な伐採によって急速にその機能を失っているため、気候の大惨事から地球を救うことにおける泥炭湿地の重要性が高まっていると説明している。
ご存じのように、今日、ロシアには世界最大級の湿地帯がある。そのうち主要なものは西シベリアにあり、その1つの「大ヴァシュガン湿地」だけでも年間最大1000万トンの二酸化炭素を貯蔵、最大550万トンの酸素を放出している。
研究チームによると、西シベリア平原が地球上の陸地全体に占める割合は1.6%であり、それは世界の泥炭埋蔵量の4分の1超に相当する。
研究チームは、湿地帯を効果的に管理することでロシアは地球温暖化の防止に大きく貢献することができると考えている。
スプートニク通信は先に、米カリフォルニア大学の研究チームが大気中に漂う塵が温室効果ガスによる影響を抑えることができることを明らかにしたと報じた。
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