同氏は、「ルーブル(ロシアの通貨)を燃やしたい」という欧米の願望が逆効果になったと指摘している。ボルジャー氏によると、エネルギー価格の上昇に加え、ロシア政府が自国通貨のために石油と金を売却する決定を下したことが、ルーブルの強化に貢献しているという。
同氏は、資源ベースの通貨が経済面でのブレークスルーを生み出したと確信している。特に、欧米の銀行危機は、通貨が商品によって保障されておらず、法定通貨システムの弱さを示している。その一方で、ユーラシア圏は、金、石油、穀物、金属ベースの通貨を貿易取引に使用する準備を進めていると、同氏は指摘している。
ボルジャー氏は、現在「ロシアと中国が金と石油の価格をコントロールできるようになり、これが時代を決定づけて」おり、世界はもはや欧米中心ではなくなっていると結論づけている。
これよりも前、米誌「フォーブス」のコラムニストは、欧米が制裁でロシアの銀行システムを破壊することに失敗した理由を説明した。
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