5~7日に中国を訪問したマクロン大統領は、記者会見のなかでロシアがベラルーシに核兵器を配備する決定について、国際法上の義務に合致しないと批判。また、マクロン大統領は「いかなる国も、どんな条件であっても、他国領土に核兵器を配備することはできない」と表明していた。
マクロン大統領の発言について受け止めを尋ねられたペスコフ報道官は次のように述べている。
「フランス大統領からここまで激しい米国批判が飛び出すのは久しぶりですね」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領はこのごろ、ベラルーシ領内に戦術核兵器を配備することでベラルーシ側と合意したと明らかにした。ベラルーシに核兵器を引き渡すのではなく、ロシアが自らの核兵器をベラルーシ領内に配備するもので、核拡散防止条約(NPT)には違反しないと説明している。また、米国が同盟国に対しここ数十年間でやってきたことと同じことをするだけだと指摘している。
ベラルーシへの戦術核配備についての西側諸国の批評では、米国による欧州への核配備を考慮していない。例えば、ドイツ政府は沈黙を貫いているものの、国際的な研究でドイツ国内には数十発の米核兵器が配備されていると指摘されている。また、ポーランドは米国に核兵器の配備を要請している。
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