米上院議員、アフガン撤退巡る報告書に異議 「バイデン氏は9. 11のような新たなテロ攻撃への道を開いた」

米共和党のリンゼー・グラハム上院議員は、ジョー・バイデン米大統領によるアフガニスタンからの軍撤退という決定は、2001年9月11日の悲劇と同様のテロ攻撃への道を開くものであり、アフガニスタンからのテロの脅威はないというホワイトハウスの主張は嘘だとの見解を示した。
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グラハム氏はFox ニュースのインタビューに対し、このように語った。

「私の見解では、バイデン政権下のアフガニスタンで起こったことは、彼が2001年9月11日の悲劇へと道を開いたということだ」

グラハム氏が米軍関係者の発言を引用して指摘したところによると、米国は今後6ヶ月の以内に、警告なしにアフガニスタンのテロリストに攻撃される可能性がある。「バイデン政権がアフガニスタンにテロリストはいないと言うとき、彼らは嘘をついている」と同氏は主張した。
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ホワイトハウスによる最新の報告書は、アフガニスタンでの任務が達成され、アフガニスタンにおける「すべてのテロリストの脅威」が排除されたことを示している。一方、グラハム氏は、それは真実ではないと強調。
グラハム氏は「この報告書は、バイデン政権が責任を転嫁するために白紙化しようとするものだ」と締めくくった。
米政権は6日、アフガニスタンからの米軍撤退に関する内部の「事後分析」の機密文書を議会に引き渡し、議員による調査対象となっている。最終局面における軍や政治家、外交官の誤算を明らかにする可能性のあるこの文書は、バイデン大統領の選択肢が、「前任者であるドナルド・トランプ氏が作り出した条件によって大きく制約された」ことを強調している。
一方、トランプ氏は、自身が「無能な降伏」と表現した2021年のアフガニスタンからの性急な米軍撤退について、バイデン氏が責任を転嫁しようとしていると非難。
その後、米下院の共和党は、20年にわたる米国のアフガニスタンでの作戦終了を含む、民主党政権のさまざまな出来事について調査を開始した。
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