先に中国を訪問し習近平国家主席と会談したフランスのマクロン大統領は、仏紙「レゼコー」による取材のなかで、台湾情勢に関して見解を述べた。この中で大統領は「最悪なのは、台湾の問題について米国の歩調や、中国の過剰な反応に合わせ欧州の国々が追随しなければいけないと考えることだ」と述べ、「陣営間の対立の論理に立ち入ることは望ましくない」と発言、欧州は米中間の対立から一定の距離を保つ必要性を主張した。この発言を受け、中国に対する抑止力を損ねかねないとして批判が広がっている。
フランスのルメール経済相は11日のラジオ番組に出演し、米中のライバル関係に乗せられるのではなく、欧州の独立性を築く必要性を指摘したものだと釈明していた。
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