研究者たちは、この発見は2つの問題を一気に解決するものだと指摘している。1つは大気中に過剰に存在する二酸化炭素を減らすこと。もう1つは石油製品をベースとしないプラスチックを作ることで、これにより、人類の化石燃料への依存度を下げることができる。
「この研究の成果はバイオプラスチックだけでなく、様々な化学物質の製造に応用できる技術です。そしてこれは将来的にカーボンニュートラルを実現するために必要なキーコンポーネントとして使用されるものと期待されています」と科学者は述べている。
この技術を使ったシステムは2段階構成で、第1段階は電気分解機によって気体状の二酸化炭素₂をギ酸アニオンに変換する。第2段階ではこれをバクテリアの入った発酵槽に入れる。
カプリアビダスネケーターは、最初のギ酸アニオンを吸収して生分解性ポリエステルのペレットを蓄積する。これはあとで集めた細胞から抽出することができる。研究者によれば、実験では5日以内にポリエステルが細菌の乾燥細胞量の83%を占めることが証明されている。
研究データによればこのシステムは休みなく稼働することができ、実験では18日間の稼働で1.45グラムのポリエステルが生産されている。
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