13日付けのコメルサント紙は報告書を引用して、アップルはロシア産のタングステン、タンタル、金の購入を正式に拒否したと報じた。一方、アップルは今もモスクワ州にある「モリレン」工場からタングステンを調達していることを認めているという。サムソンはロシアへの製品輸出を停止しているが、ロシア産レアメタルの使用を続けている。
ハザノフ氏は「理論的にはアップルもサムスンもロシア産金属の利用をやめることはできるが、それを実行するのは非常に難しいだろう...ロシア産金属の価格は外国の消費者にとってかなり好ましい。欧州や中国のサプライヤーと違って、ロシアの企業は大幅な割引を提供できる」と述べた。
同氏はまた、電子機器の製造にはただの金ではなくて高純度の金が必要であり、またインゴットではなくワイヤのタイプでなければならないと指摘した。世界でもこのような製品を生産できる企業は限られる。ハザノフ氏によると、タンタルの大手製造メーカーは独H.C. Starck、米Global Advanced Metals、エストニア・ Silmet、カザフスタン・ウルバ冶金工場などと比較的少ないため、タンタルを巡る状況はさらに複雑になるという。
同氏は「中国または日本で探すこともできるが、それらの国では需要が高いため、おそらく中国や日本の企業はたくさんの量を世界市場に供給することはできないだろう」と述べている。
ハザノフ氏は、タングステンも同じような状況だとし、「世界にはタングステンを生産している国があまりなく、調達の選択肢は少ない。おそらく欧州と中国くらいだろう」と語った。
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