この石板は、古代都市チチェン・イッツァのカーサ・コロラダ (Casa Colorada、「赤い家」)としても知られる建築群チチャンチョブ(Chichanchob)の地下1.5メートルで見つかった。石板の直径は32.5センチ、重さは40キロで、円盤の形をしている。
石板にはボールとプレーヤー2人が描かれている。そのうち1人は羽の頭飾りをつけており、もう1人はチチェン・イッツァで描かれているのをみかける所謂「蛇のターバン帽子」をかぶっている。
今回の発見は、石板に刻まれたものが完全に残っている点で貴重だという。
考古学者のフランシスコ・ペレス・ルイス氏は「チチェン・イッツァでは、完全な状態のものは言うまでもなく、象形文字がみつかるのも珍しい。こんなことは11年以上なかった」と指摘した。
考古学チームによると、この石は西暦800年代後半から900年代前半にかけてチチャンチョブの入り口近くのアーチの飾りにつかわれていた可能性がある。
考古学チームは、今回の発見がマヤ文明についての認識を広げたり、さらには認識を変えるのに役立つと考えているという。
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