スーダン国軍の報道官は「我々は、オムドゥルマンにある即応軍の本部すべてを、すべての装備とともに制圧した」と明らかにした。
即応軍は装備や武器を放棄し、オムドゥルマンの陣地を去ったという。
これに先立ち、アルジャジーラは、ハルツーム近郊のオムドゥルマンにある即応軍のキャンプに対して空爆と砲撃を開始したとする国軍の発表を引用して報じていた。
ロイター通信は、スーダン医師団の発表を引用し、今回の衝突で少なくとも25人が死亡し、183人が負傷したと報じている。犠牲者が民間人であるかどうかは不明としている。
アラビア語国際放送「アル=アラビーヤ」などによると15日、即応軍は首都ハルツームの国際空港や、首都の北東・メロエにある空軍基地を制御下に置いたと発表。また、権力の象徴ともいえる大統領宮殿も占拠したという。これに対し、スーダン国軍と治安総局は、即応軍を反乱軍と表現している。また、政府施設や戦略的施設を攻撃したことも非難した。
スーダン国軍と即応軍はそれぞれ別の政治勢力に与しており、両者の間では対立が続いていた。先週には両勢力間の意見の不一致から、暫定政府の設立に関する協定の署名延期が決まっていた。