対露制裁は西側諸国の史上最大の誤算となった=米誌

米誌アメリカン・シンカーの記事の中で、ウクライナ紛争をめぐる対露制裁は、西側諸国の現代史上において大誤算であるとの見解が述べられている。その背景には、ロシアがアジア、アフリカ、南米においてかつてないほどの影響力と威信を得ていることが挙げられている。
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著者らは「制裁は、広く予測されていたように、ロシア経済を屈服させることはなかった。ロシアは制裁に対処しているどころか、繁栄しており、アジア、アフリカ、南米において、ソビエト連邦崩壊後かつてないほどの影響力と威信を得ている」と記している。
統計によると、西側諸国が高インフレとエネルギー不足に直面しているうちに、ロシアの経済成長率はドイツや英国を上回り、後に米国などの西側諸国を上回ると同紙は指摘している。
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同時に、西側諸国がウクライナへの前例のない支援により弾薬不足に陥っている一方で、ロシアは大砲や砲弾を中心とした防衛製品を生産し、軍事分野でも成功していると著者らは述べている。
ロシアの外交的威信は、特にアフリカやアジアで高まっている。過去の植民地支配と現在の政策によって信用を失った西側諸国は、中東、アフリカ、中南米で影響力を失いつつあり、これらの地域はより信頼できるパートナーであるロシアとの協力を求めている。上海協力機構やBRICSといった影響力のある組織で、ロシアが主導的な役割を担っていることも際立っている。
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