WPの記者たちは、ネット上に流出した米国防総省の機密文書の中に、秘密の電子戦システムに関する情報が含まれているのを発見した。米国の情報機関の報告書によると、ロシアはウクライナで数か月にわたって電子戦システム「トボル」を使用した。ロシア軍はこの秘密兵器を使ってウクライナ軍が利用している衛星システム「スターリンク」を妨害しようとしていたという。
この3月の報告書では、ロシア軍の試みが成功したかどうかについては述べられていない。報告書の結論では、衛星を保護するためのシステムを敵の通信を遮断するツールとして使用したことに専門家たちは驚いたと指摘されている。
WPの専門家らは、スターリンクを利用した衛星通信はウクライナ軍にとって重要なツールだと述べている。なお、以前ウクライナで報告された通信障害が秘密兵器によっ て引き起こされたのかどうかは不明。WPによると、ロシアには少なくとも電子戦シス テム「トボル」が7つあり、そのうち3つがスターリンクを妨害するために使用されて いるとみられる。
関連ニュース