金準備を増やす中国 米国による制裁への備え

中国の中央銀行が過去5ヶ月間で急激に金準備を増やしている。それと同時に米公債への投資を減らしており、中国は米国からの経済制裁に耐え抜くための準備を進めているという見方も出ている。「The Epoch Times」が伝えている。
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中国政府がこれまでに公表したデータによると、2019年9月から2022年10月までの中国の金準備はほぼ変化がなかった。だが、昨年11月から今年3月までの5ヶ月だけで386万トロイオンス(120トン)もの金を購入している。
現在、中国の金準備は世界第6位となっている。さらに、中国は米公債の売却を進めている。今年1月時点で中国の保有する米公債の総額は、前年同月比で1744億ドル(22兆8000億円)少ない8594億ドル(112兆3665億円)となっている。
【視点】金の価格が上昇 世界危機は繰り返されるのか
専門家からは、中国が近い将来に待ち受ける米国からの経済制裁の序章として、すでに対策をとっていると指摘する声があがる。米ドルを基軸通貨とする国際決済システムから排除される場合に備えて、米ドル依存を減らしているのだ。
スプートニクはこれまでに、「人民元は世界の基軸通貨になる準備ができているのか」というテーマで専門家の視点を伝えた。
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