テレビ局「アリ・ハダス」によると、スーダン軍は次のように声明を出した。
「米国、英国、フランス、中国はハルツームから自国民を軍用機で退避させつつある。これは直ちに開始される予定である」
スーダン軍のアブデリ・ファタハ・アリブルハン司令官は、軍が外国の市民や外交官らの退避を支援すると述べている。
また、サウジアラビアは陸路で自国民を首都ハルツームから紅海に臨む東部のポート・スーダンに移動させ、そこから航空機での退避を実施する。ヨルダンも自国の外交使節の退避を、近く始めるという。
共同通信などによると、日本もこれまでに航空自衛隊機を3機派遣しており、自衛隊の海賊対処用の拠点がある周辺国ジブチで待機させて救出の方法や時期を判断する。また、韓国も同様に軍用機をジブチに派遣している。
15日に本格化したスーダン軍と即応軍の衝突では、これまでに少なくとも民間人243人が死亡、1335人がけがをしている。双方は21日、ラマダン明けの祝祭に合わせた72時間の停戦で合意したが、散発的な戦闘が続いているとの情報もあり、予断を許さない状況となっている。
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