同紙によると今年3月、ラインメタル社のアルミン・パッパーガーCEOはメディアのインタビューで、「レオパルト2A4」の知的財産権は同社にあると語った。だが、KMW社はこれに反発し、ラインメタル側に対し権利を侵害しないよう求めた。ラインメタル側も譲らず、両社の争いは法廷へ。5月2日にはミュンヘンの裁判所で審理が開かれるという。
ドイツ政府機関のデータによると、「レオパルト2」の各部品に係る知的財産権は、ラインメタル社を含む開発に参加した各企業が持っている。だが、戦車全体としてはKMW社に知的財産権があるという。
「レオパルト2」は1970年代以降、KMWの前身である「クラウス=マッファイ」社を中心に開発された。一方、主砲はライメタル社製の120ミリ砲、エンジンには「MTUフリードリヒスハーフェン」社のものを使うなど、ドイツの各企業が開発に参加している。
ドイツはこれまでに「レオパルト2」18両をウクライナ側に引き渡している。ピストリウス独国防相によると、このほかにもドイツやポーランドをはじめとする西側諸国は「レオパルト2」を2個大隊分の60両、比較的旧式の「レオパルト1」を4個大隊分の100両以上供与すると約束している。
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