関係者はスプートニクに対し、「T-14」が戦線に配備される前に、乗組員らは昨年末以降、ドンバス地域の演習場で訓練を行ったと明かした。また、特殊軍事作戦実施地域に配備されてから、北大西洋条約機構(NATO)の対戦車弾の対策として、追加のシールドが施された。
露主力戦車の「T-14」は第4世代のユニバーサル・キャタピラ・プラットフォーム「アルマタ」を土台として、ウラル開発局によって開発された。重量は55トン。独特のシルエットと特別な塗装を組み合わせることで、熱およびレーダー探知装置に気づかれにくいようになっている。
「T-14」の特徴は砲台部分に乗員を配置しない点だ。3人の全乗組員は装甲で隔離された車両前方のカプセルに入り操縦する。世界で初めて乗員が弾薬から離れたカプセルに入る戦車となっており、たとえ主砲に敵の砲弾が直撃し、弾薬に着火したとしても乗員が生き残れる可能性が高くなっている。
「T-14」は組み合わされた多層装甲を持っているほか、被弾時に爆発することでエネルギーを相殺して貫通を防ぐ爆発反応装甲「マラヒト」、敵弾などを物理的に破壊したり、電子攻撃で使用不能にしたりする積極的防護システム「アフガニト」などを備えている。主砲には125ミリ滑腔砲「2А82−1М」を採用しており、射程8キロの新型の誘導弾を発射できる。また、152ミリ滑腔砲「2А82」が備えられているものもある。
これまでにスプートニクは「T-14」の性能の詳細についてまとめた。
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