IBAは2022年10月5日、ロシアとベラルーシの選手が自国旗の下で国際的な競技大会に出場し、勝利すれば国歌を演奏するとの決定を下した。これを受け、米国、英国を含む数カ国のボクシング協会はロシア人選手が出場することを理由に世界選手権のボイコットを表明、複数の国が新団体「ワールドボクシング」を設立する意向を示している。
26日、米国ボクシング連盟はIBAからの脱退を宣言し、ワールドボクシングへの加盟を申請した。これを受けてIBAは公式サイト上に声明を出し、米国ボクシング連盟のすべての関係者に対し、IBA主催のあらゆる競技大会への参加資格を停止するとし、これは米国ボクシング連盟がIBAからの脱退を通知したことによる自動的な手続きだと説明した。さらに米国ボクシング連盟の決定は、すべての関係者に損失をもたらしただけでなく、世界の選手が共に競い合い、技術を向上させる機会を奪ったと批判した。
2019年、国際オリンピック委員会(IOC)はIBAを公認団体から除外した。ボクシングは、オリンピック種目に残されたものの、東京五輪ではIOCの特別委員会がこれを主催した。またIOCは2022年6月に、パリ五輪でも、ボクシング競技をIBAの主催では行わないことを明らかにした。なお2028年のオリンピックのボクシング競技の実施は保留となっている。
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