【視点】西側の銀行危機は、世界の脱ドル化を加速させる可能性がある

米銀ファースト・リパブリック・バンク(FRB)は24日、3月にシリコンバレー・バンク(SVB)とシグネチャー・バンクが倒産した影響で、1000億ドル(約13兆5600億円)の預金流出が発生したと発表した。ロシアのバンク・ゼニトの分析部門の責任者であるウラジーミル・エスティフェエフ氏はスプートニクに対し、西側諸国で起こりうる銀行危機は経済危機に発展する恐れがあるものの、米国の規制当局は依然としてインフレ対策に注力していると指摘した。
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エスティフェエフ氏は、金融危機が経済危機に転じると、エネルギー価格が下落し、世界経済の脱ドル化が加速すると指摘している。

米国の銀行セクターの主な問題の1つは、長期的なプロジェクトにおける資金調達が短期流動性であった点だ。安価だった時期がかなり長かったため、資産と負債の満期の間にこのような不均衡が生じた」

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同氏は、米国の銀行の問題が具体化しない限り、米国の金融規制当局はその状況に注意を払わず、金融政策における目標を追求し続けるだろうと指摘している。
「どの中央銀行でも基準金利の変更は、インフレ率とGDPの動きのバランスを確保するための金融政策手段だ。つまり、この文脈では、銀行セクターの安定性の問題は二の次であり、むしろ中央銀行の規制機能に関係している。米国の連邦準備制度理事会(FRB)は、3月の最終会合で、個々の銀行のローカルな問題をわずかに強調しただけで、レトリックの主な内容はインフレとの闘いという、従来と変わらないものだった」
これよりも前、米国の専門家はスプートニクのインタビューに対し、米ドルがその地位を失う可能性がある原因について語った。
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