【特集】ロシアで働く日本人イコン画家 渡邊紅月さん 知られざる北オセチアの暮らし「人生は旅のようなもの」

ロシアでイコン(聖像)画家として活躍する日本人女性、渡邊紅月(わたなべ・こうづき)さん。渡邊さんはモスクワ州セルギエフ・パサードにあるモスクワ神学アカデミー付属のイコン学校で学び、現在ではロシアの北オセチア共和国・ウラジカフカスにある教会で、イコンを書き続けている。北オセチアとはどんなところなのか、そこでの生活や仕事について取材班が話を聞いた。
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日本で渡邊さんはもともとアーティスト、美術教師として活動していた。正教徒になったのは、祖父母の影響と、正教会の教会芸術に魅了されたからだ。大人になってから京都の教会で洗礼を受けた。洗礼名はゾーヤだ。渡邊さんは長らく関西に生活拠点を置いていたが、ロシア渡航の前は10年ほど東京で美術を教えていた。そこで、東京・神田にある復活大聖堂(ニコライ堂)に派遣されていたゲラシム司祭と出会った。
絵の才能を見出され、ゲラシム司祭の導きで、ロシアにイコン留学できることになり、4年間学んだ。北オセチアへの転居を決めたのは、ロシアに帰国してウラジカフカスおよびアラニア(北オセチアの別名)の大主教となったゲラシム大主教の求めに応じたもので、現在では毎日イコンを書き、大自然や動物との触れ合い、コーカサス地方ならではのグルメを楽しみながら生活している。渡邊さんによると、様々な民族の人たちと出会い、交流できるのもコーカサスの魅力だ。動画では渡邊さんが現在書いているイコンや、イコン特有の不思議な技法についてもご紹介する。
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