米ドルは「世界最大の金融テロリスト」 アジアで最も裕福な銀行家がドルを批判

インドの大手民間銀行コタク・マヒンドラ銀行を率いるアジアで最も裕福な銀行家のウダイ・コタク氏は、米ドルを「世界最大の金融テロリスト」だと批判した。インド紙エコノミック・タイムズ(ET)が報じた。
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コタク氏は、インドのデリーで行われた「ETアワード」授賞式で「私は、世界最大の金融テロリストは米ドルだと本心から思っている。私たちのお金はすべてノストロ口座(編注:銀行が外国に現地の通貨建てで保有する口座)にあり、米国で誰かがあなたたちは明朝からお金を引き落とすことはできないと言えば、あなたがたは身動きできなくなる」と述べた。
コタク氏は、世界は現在「代替的な準備通貨を必死になって探している」と指摘し、インドがルピーをそのような準備通貨にする時が訪れたと強調した。
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同氏は「欧州はできない(自分たちの通貨を準備通貨にすること)と思っている。なぜなら、それは欧州諸国の集まりだからだ。英ポンドも円も自由な通貨だが、英国や日本にこの立場を取る勇気があるとは思えない。中国は世界中の多くの国との間で深刻な信頼の問題を抱えていると思う」と述べた。
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