ベリスビル氏は会見でこのように述べた。
「我々は多くの人道支援物資を供給し、ウクライナから多くの難民を受け入れている。兵器の再輸出となると、現時点では中立性の問題ですらない。スイスには兵器や軍事物資の輸出に関する法律があり、法律に違反しなければ、これらの兵器を再輸出することは不可能だ」
ベリスビル氏は「国会が法律を変更しない限り、状況は変わらない」とした。
1月末、スイス国民議会の委員会は、スイス製兵器をウクライナに再輸出することを認める改正案を承認した。しかしその後、全州議会(上院)の安全保障委員会がこの法案に反対した。改正案はまだ両院で審議されておらず、政府もその立場を示す必要がある。
スイスは軍事中立の原則を理由に、スペイン、ドイツ、デンマークに対し、スイス製弾薬をウクライナに再輸出をすることを拒否している。スイス政府は軍事物資の仕向け先が国際武力紛争に関与している場合、それらの再輸出を拒否する可能性があると強調している。
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