伝統的な日本の食事は、米、味噌汁、漬物、大豆製品、緑黄色野菜、果物、魚介類、きのこ類、海藻類、緑茶、コーヒー、牛・豚肉の12食品・食品群が基盤となっている。研究チームは、大阪公立大学医学部付属病院に通院中の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の食事、筋肉量、肝線維化進展度の関連性を調査した。線維化は臓器の結合組織の異常増殖であり、一般的に長期的な炎症によって引き起こされるという。
調査対象となったのは136人。日本の伝統的な食事パターンに近い人ほど、肝線維化の進展度が抑制的であることが明らかになった。中でも大豆製品、魚介類、海藻類が最も肝機能を保護することがわかった。また、大豆製品の摂取量が多いグループは筋肉量が多く、筋肉量が多いグループは肝線維化の進展度が抑制的であることも明らかになったという。
研究チームは、この研究によって日本食がNAFLD患者の治療法の1つとして使用されることに期待している。
これより先、中国の研究チームが睡眠の質を高めることで脂肪肝の発症リスクを29%低減できることを明らかにしたと報じられた。
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