アサンジ氏、チャールズ3世に刑務所慰問を嘆願

ウィキリークスの創設者で英国の刑務所に収監されているジャーナリストのジュリアン・アサンジ氏はこのごろ、国王チャールズ3世に刑務所を慰問するよう嘆願する手紙を出した。英紙「Evening Standard」が伝えた。アサンジさんの妻、ステラさんもSNS上で認めている。
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同紙によると、アサンジ氏がチャールズ3世に宛てた手紙では、刑務所に687人の囚人が収監されていることに触れている。そして、このことが「英国が西欧で最も囚人が多い国だという評判を確認するものだ」と指摘している。
また、英国政府が刑務所の定員を4年間で現在の8万2000人から10万6000人に拡大させようとしていることにも言及し、次のように皮肉を述べている。

「陛下のご意志のもと拘束された政治犯として、私はこの世界的レベルの施設の壁の内側に住めることを光栄に思います。本当に陛下の王国には国境がありません」

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アサンジ氏はオーストラリア出身で、2006年に機密情報を公開するサイト「ウィキリークス」を開設。米国がアフガニスタン、イラクなどで行った違法行為を暴露し、世界的な知名度を得た。その後、米政府から追われる身となり、2012年6月からロンドンにあるエクアドル大使館に身を寄せていた。
2019年4月、米国の要請で英警察に逮捕されて以来、厳格な体制で知られるロンドン郊外のベルマーシュ刑務所に収監されている。米国はアサンジ氏に対してスパイ法違反、機密情報の暴露など多数の起訴状を突き付けており、米国への引き渡しが実現する場合、175年の禁固刑が科せられる恐れがある。
英国では6日、チャールズ3世の戴冠式が行われる。
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