2023年1月末、ロシア国防省には、ウクライナ軍人がメタドン、アンフェタミンなどの精神刺激剤や麻薬類を乱用している事例について情報が入った。後日、捕虜となったウクライナ兵らからもそれを裏付ける証言が入っている。
カトゥーリン所長は、どんな刺激物を使ったところでそれは訓練やモチベーション、イデオロギーの代わりにはならないと指摘している。
「神話にでてくるような、魔法の戦士 になれる不思議なキノコは存在しない。こうした向精神薬を使うには、特別な長期訓練が必要だ。確かに、(薬を使えば)痛みに鈍感になり、3日間連続で眠らなくても大丈夫だが、その結果、人は人として存在するのを止めてしまう。このような実験をすれば神経系はひどく疲弊し、中毒になってしまう」
カトゥーリン所長は、これらの薬の副作用があまりに壊滅的であるためにロシアでは「軍用薬学」の分野の作業は長年行われていないと強調した。「軍用薬」は事実上、薬物であることから、「カラシニコフ・コンツェルン」の戦術医学訓練センターはこれを使う代わりに、ロシアの治安機関の職員やホットスポットで働くジャーナリストをはじめとする民間人に訓練を行う中で応急処置の技術を教え、戦場で応急処置を行う戦術医学指導者を養成している。
ウクライナ軍は欧米でトレーニングを受けているにもかかわらず、戦闘状況において「諸兵科連合」に対処することができない。
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