先にウクライナのニコライ・ソリスキー農業政策・食糧相はモルドバ政府による禁輸計画を痛烈に批判していた。カチカ経済次官はウクライナ・メディア「欧州の真実」の取材に応じた中で、モルドバの禁輸措置を「非友好的なアプローチ」として認識し、対抗措置を即座に発動すると通達したことを明かした。経済次官によると、禁輸措置発動の用意は既に整っているという。
先に欧州委員会(EC)はウクライナ産穀物の一部を輸入禁止する措置を発令していた。ECによると、この禁止令は隣国のブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアが対象となっており、ECはこれによりウクライナ産食糧の流入により生じたロジスティクス上の困難を解決する。これらの措置は5月2日に発動され、 6月5日まで有効。
欧州連合(EU)非加盟国のモルドバはこれを受け、同様に禁輸措置の発動を目指している。先にモルドバの組合「農家の力」は政府に対し、一部のウクライナ産食糧(小麦、トウモロコシ、アブラナ、ヒマワリ)にEUと同様の禁輸措置を発動するよう呼びかけていた。これを受けモルドバ農業省は組合の要求に応じる姿勢を示していた。
一方、ウクライナ側はモルドバ側が指摘するような食糧を輸出していないと反発している。
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