キッシンジャー氏は、同局の番組「CBSニュース・サンデーモーニング」に出演した中で、「中国が和平案を発表した今、すべてがうまく収まるだろう。年内には交渉開始の話が出てくると思う」と語った。
同氏によると、ウクライナ危機は今、転換期に差し掛かっている可能性があるという。
キッシンジャー氏は、以前から、ウクライナでの紛争を長引かせることはエスカレートを招く恐れがあり、交渉によって終わらせる必要があると述べてきた。
中国外務省は2月24日、ウクライナ危機の政治的解決に向けた独自の立場を表明した。文書は12項目あり、冷戦思考や軍事的ブロックの拒否などが述べられている。
また、4月中旬、ブルームバーグ通信は消息筋を引用し、フランスのマクロン大統領はロシアとウクライナ間の停戦交渉計画を中国側に持ちかけていると報じた。マクロン大統領は中国の王毅外相と連携して停戦交渉の土台作りを行うよう外交顧問に命じたとのこと。
さらに4月26日、中国の習近平国家主席は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を実施。中国の公共放送によると、習近平主席はウクライナ情勢について「対話が唯一の解決策」だと指摘し、「中国は対話プロセスと早期停戦を断固として推進する」と表明した。
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