https://sputniknews.jp/20230428/15823339.html
米国が危惧 ウクライナ紛争で中国が調停者役をこなす可能性
米国が危惧 ウクライナ紛争で中国が調停者役をこなす可能性
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中国の習近平国家主席は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行うことで、平和創設者としての評判を維持し、それによりって欧米に対し、終わりのない紛争に代わる選択肢を提供することを期待している。ワシントンポスト紙のアダム・テイラー評論員はこうした記事を著した。 2023年4月28日, Sputnik 日本
2023-04-28T06:07+0900
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タイラー氏は習国家主席がゼレンスキー大統領との話で表した声明は米国に対するシグナルとなりうると指摘している。しかもゼレンスキー氏自身や他の高官も、中国が仲介役となる可能性は否定できず、ウクライナが外国の貿易相手を必要としていることを踏まえ、世界第2位の経済大国である中国との二国間関係を築く重要性を強調した。テイラー評論員は、米国とその同盟国が代替案を提示できない場合、ウクライナには中国と取引するという「リスクを冒す」しか選択肢はないと指摘する。「米国はすでに調停者ではないことを、もし全員が理解したら…」地域問題研究所の所長でロシア政府付属金融大学の准教授、政治学修士のドミトリー・ジュラヴリョフ氏はラジオ・スプートニクに出演した中で、米国の抱く危惧感についてコメントした。ジュラブリョフ氏によれば、米国が一番恐れていることは、世界の調停者としての役割を失うことであり、中国が米国とは反対の目標を持って、調停者になるかもしれないということですらない。関連ニュース
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米国が危惧 ウクライナ紛争で中国が調停者役をこなす可能性
中国の習近平国家主席は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行うことで、平和創設者としての評判を維持し、それによりって欧米に対し、終わりのない紛争に代わる選択肢を提供することを期待している。ワシントンポスト紙のアダム・テイラー評論員はこうした記事を著した。
タイラー氏は
習国家主席がゼレンスキー大統領との話で表した声明は米国に対するシグナルとなりうると指摘している。
「中国は12項目からなるウクライナにおける和平の提案を行い、『利己的な目的のために状況を利用』しないと述べた。これは米国に多少、不明瞭な打撃を与えた」
しかもゼレンスキー氏自身や他の高官も、中国が仲介役となる可能性は否定できず、ウクライナが外国の貿易相手を必要としていることを踏まえ、世界第2位の経済大国である中国との二国間関係を築く重要性を強調した。テイラー評論員は、米国とその同盟国が代替案を提示できない場合、ウクライナには中国と取引するという「リスクを冒す」しか選択肢はないと指摘する。
「米国はすでに調停者ではないことを、もし全員が理解したら…」
地域問題研究所の所長でロシア政府付属金融大学の准教授、政治学修士のドミトリー・ジュラヴリョフ氏はラジオ・スプートニクに出演した中で、米国の抱く危惧感についてコメントした。
「どうやら米国が打撃と感じているのは、中国がこの状況に『乗じて』、ウクライナ紛争解決の支配的勢力となることを望んでいること、それは伝統的に米国の分野だった場所、すなわち欧州における米国の役割の弱体化を意味するということのようだ。中国は数年前、自発的な孤立から脱し、活発な政治活動を開始すると宣言していた」
ジュラブリョフ氏によれば、米国が一番恐れていることは、世界の調停者としての役割を失うことであり、中国が米国とは反対の目標を持って、調停者になるかもしれないということですらない。
「米国が恐れているのは、平和と戦争の問題を解決するためにワシントンに出向かなければならないような米国一国だけの世界はもはや存在せず、中国も米国に負けないくらい世界の調停者の役割を十分にこなすことができるということを示そうとしていることだ。これは米国には極めて危険だ。なぜなら、世界の調停者という仕事は経済的な性格を帯びているからだ。今、米国との経済的なつながりは、多くはもはや必要ではないが、世界の調停者とやりあうことは誰も望んでいない。だがもし、米国はもはや調停者ではないことに、皆が気づいたらどうなるだろうか?」