イスラマバード市警はツイッターで、カーン前首相がアル・カディル大学の資金横領事件で逮捕されたことを確認している。
同国のラナ・サナウラ内相もツイッターで、「(前首相の)は国家財政に損失を与えた罪で国家報告局によって逮捕が行われた」と述べた。
カーン前首相の拘束を受け、同氏が党首を務める野党の「パキスタン正義運動」は大規模な抗議行動を呼びかけ、「パキスタン国民よ、あなたの時代が到来した。カーンは常にあなた方の側についてきた。今こそ、彼のために立ち上がる時だ」とする声明を表している。
贈答品でパキスタンの国庫に損失
カーン前首相はこれまで多くの刑事事件で起訴されており、外国の首脳からの贈呈品で総額約63万ドル(8510万円以上)を着服した罪にも問われている。 3月に警察とカーン支持者との間で衝突が生じた後、イスラマバード市警はテロの容疑で前首相に対する刑事事件の手続きを開始していた。
カーン前首相は2022年4月の不信任決議で342人の議員中174人が不信任に投票し、弾劾された。カーン氏自身は、親中国・ロシア外交路線をとるために、パキスタンの野党が米国と結託し、自分を権力から追放したと語っていた。
カーン氏はパキスタン国民の圧倒的多数の支持を集めている。