衛星の数では長い間、首位を保っていたのは木星だった。木星の衛星の数は2023年初めには92個にまで増え、土星は2位を維持してきた。3位は天王星と海王星だった。ところが、2023年5月4日以降、小惑星センターは土星に次々に新たな衛星が発見されたと発表するようになった。
これだけ多くの衛星が発見されたのは、ブリティッシュ・コロンビア大学のエドワード・アシュトン氏を長とするチームの探索プログラムの成果によるもの。研究者らはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡(CFHT)を用いることで、土星には大規模な不規則な衛星の集団が存在すると予測を立てることに成功し、その後、土星の周辺で数十の衛星そのものを発見した。発見された衛星はいずれも大きさは直径2〜5キロメートルだった。
また、アシュトン氏は近いうちにさらに20個以上の土星の新たな衛星の発見が発表される予定だと指摘している。アシュトン氏の話では、研究者らは探査では写真と天体の位置を照らし合わせ、軌道の予測を行った。
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