キンジャール迎撃に成功したというウクライナ政権の発表については露国防省の高官は、意図的な虚偽とし、「キンジャールのミサイルの飛行速度はパトリオットを含め、西側諸国の地対空ミサイルシステムの戦闘レジームの速度の限界を凌駕している」と説明している。
また、「キンジャール」ミサイルは飛行の最後で対ミサイル操作を行い、ターゲットを垂直に攻撃するため、キンジャール迎撃の可能性は排除される。
ロシア国防省の情報筋は、ウクライナが行う迎撃の発表回数はロシアが実際にミサイルを発射する回数より多いと断言し、「ウクライナはそうした発表で、西側の防空システムの弾薬を過剰に消費している実態の正当化を図ろうとしている」と説明している。
5月9日、米国防総省のパトリック・ライダー報道官は、ウクライナ軍が米国の供与した地対空ミサイルシステム「パトリオット」を使用し、ロシアの極超音速ミサイル「キンジャール」を撃墜したと発表した。「パトリオット」はドイツとオランダを経由してウクライナへ渡されている。
スプートニクはこれまでに、「パトリオット」がウクライナでどの程度有効かについての米国人軍事アナリストの見解を掲載している。
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