ユーロビジョン主催団体、ゼレンスキー大統領の演説を拒否

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は欧州の歌合戦「ユーロビジョン」の決勝で演説を希望したものの、イベントを主催する欧州放送連合(EBU)はこの要請を退けた。英紙タイムズがEBUの発表を引用して報じた。
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EBUは「ユーロビジョン2023」の開催地をウクライナから変更していた。本来、決勝は前年度の優勝国で開催されるのが慣例ではあるものの、EBUは安全上の理由から英リバプールで開催することを決定していた。これを受け、ウクライナ代表は自動的に決勝へ進むことが決まっていた。決勝は5月13日に行われる。
EBUの発表によると、「ユーロビジョン」は国際的な娯楽イベントであり、その非政治的性格はイベントの要だという。EBUの声明には次のように記されている。

この原則により、政治的、あるいはそうした言動をコンクールの枠組みで行うことは禁止される。ユーロビジョンの観客の前で演説するというゼレンスキー大統領の要請は立派な意図があってのことだとは思うが、残念ながら叶えることはできない。

2022年2月、EBUはウクライナ危機への懸念からロシアの参加を禁止した。ロシアが参加する場合、イベントの評判に傷がつくとしている。
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