米国流民主主義 FBI、バイデン氏の贈収賄に関する文書の議会への提出拒否

米連邦捜査局(FBI)は、バイデン米大統領が副大統領時代に外国人と贈収賄スキームに関与したと主張する内部告発者から提供された文書を議会に提出しない方針。なお、FBIは同文書の保有を否定していない。ワシントン・タイムズが報じた。
この記事をSputnikで読む
米下院監視・説明責任委員会のジェームズ・コマー委員長は、2020年6月に内部告発者がFBIに提供した文書を議会に提出するよう求めた。ワシントン・タイムズによると、この文書にはバイデン氏が公職に就いていた期間中に同氏が贈収賄スキームに関与したことを示す直接証拠が含まれている可能性があるという。一方、FBIは議会への返答書簡で、内部告発者から受け取った文書の提出は、それが機密扱いでなかったとしても、部外者が「文脈抜きで未確認の情報を閲覧する可能性があるため、要請には応じない」と伝え、これは「情報源と情報の一体性および機密性」を脅かすと指摘したという。
ワシントン・タイムズによると、FBIのこの返答は、提供された情報は信頼に値すると考える議員らを満足させるものではなかった。さらに議員らは、文書の提出だけでなく、文書の主張を調査するために行われたことに関する報告も要請した。一方、FBIは文書も提供せず、報告も行わなかったという。これに憤慨したコマー氏は、ワシントン・タイムズのインタビューで「FBIの立場は『信頼せよ、しかし検証はさせない』というものだ。これは受け入れ難い」と述べた。コマー氏はまた、議会はFBIから必要な文書を入手するために追加の行動を取ると強調した。
コマー氏率いる監視委員会は今月10日、バイデン一家とそのビジネスパートナーに関する調査の詳細を発表した。調査では、バイデン一家とそのビジネスパートナーが外国の団体から約1000万ドル(約13億4500万円)を受け取り、その大半はバイデン氏が副大統領だった時代のものであることが示された。ワシントン・タイムズによると、バイデン氏本人はいかなるビジネス取引も知らず、関与していないと、疑いを否定しているという。
米国メディア バイデン氏の次男、ウクライナのビジネスパートナーに機密情報漏洩
スプートニク通信は先に、米下院司法委員会は5月10日に公表した文書で、バイデン大統領の息子ハンター氏所有のノートパソコンに関するスキャンダルを米中央情報局(CIA)がロシアからの偽情報に見せかけようとした事実を明らかにしたと報じた。
関連ニュース
バイデン氏の息子がコレクションを販売、最高額は日本の浮世絵
マスク氏、バイデン氏の息子に関する不都合な情報を隠蔽した法務担当を解雇
コメント