トゥシカノフ氏によると、人間の社会的行動の予測をテーマにした研究が数多く行われたが、そのすべての結果は議論の余地があるという。
「人間の行動に関する予測だが、そこでは人工知能を活用する必要はない。なぜなら結果は予測不可能だからだ」
またトゥシカノフ氏は、現在はニューラルネットワークにさまざまな基本的なタスクを任せることができるとの確信を示している。例えば、カスペルスキー・ラボの専門家たちは不正リンクや詐欺サイトを即座に認識することができる。専門家らは、毎日40万のマルウェアを検出している。トゥシカノフ氏は、こうした定型業務については自動化を適用しやすいAIを活用するのが合理的だとの考えを示している。
同氏はまた、ChatGPTのようなニューラルネットワークを万能だと思い込まないよう警告した。
「これはかなり前から発展してきた特別な分野だ。そして、その操作をするのは、それを扱うことができる専門家でなければならない」
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