https://sputniknews.jp/20230508/chatgpt-15929685.html
ChatGPTは、医療の質問に対して医師よりも思いやりを持って分かりやすく答える
ChatGPTは、医療の質問に対して医師よりも思いやりを持って分かりやすく答える
Sputnik 日本
人気の人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」は、インターネットユーザーからの医学分野の質問に対して、専門の医師よりも患者に対する思いやりが深く、より詳細で分かりやすい回答をすることが、米国の研究で分かった。この研究をまとめた論文が、医学誌「JAMA Network Open」に掲載された。 2023年5月8日, Sputnik 日本
2023-05-08T16:41+0900
2023-05-08T16:41+0900
2023-05-08T16:41+0900
人工知能
it・科学
医療
科学研究
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/04/0c/15647945_0:54:3017:1751_1920x0_80_0_0_477577df0db283172459e2bfba330222.jpg
米カリフォルニア大学の研究チームは、ChatGPTを用いて、オンラインで医療関係のアドバイスをユーザーに提供する可能性について調査した。その調査で研究者らは、米国のソーシャルニュースサイト「レディット」で公開されている医療に関する質問を利用した。同サイトのサービスの一つである「AskDocs」では、ユーザーが医療に関する質問をすると、同サービスが確認した資格を持つ専門の医師が回答するという。研究者らは「AskDocs」から、医療関係者がユーザーの質問に答えている195件のメッセージをランダムに選び出し、ChatGPTに同じ質問をしてみた。そして医師の回答とChatGPTが書いた文章を集め、これらを医療専門家のグループに見せた。その際には、どれが医師の回答で、どれがChatGPTの回答であることは示さなかった。その専門家らが、情報の質と患者への配慮の度合いから回答を比較したところ、医師の回答よりもChatGPTの回答を好ましく思うことが分かった。全回答のうち79%は、ChatGPTの方が医療従事者の回答よりも完全で質が高かったのだ。さらに、ChatGPTは医療従事者よりも患者に対して思いやりをより示していることがわかった。そのような傾向が出ていたのは、ChatGPT 45.1%で、医療従事者では4.6%だった。研究者らは、AIを使用した相談はクリニックでの本格的な検査の代わりにはならないが、質の高い医療を受けられない人々に医療へのアクセスを提供できると指摘している。スプートニクは先日、米国防総省がChatGPTに対する不信感を感じているというニュースについて報じた。同省によると、ChatGPTは偽情報のための格好のツールであるため、その使用に強く反対している。関連ニュース
https://sputniknews.jp/20230319/openai-chatgpt-15345367.html
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
2023
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
ニュース
jp_JP
Sputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
https://cdn1.img.sputniknews.jp/img/07e7/04/0c/15647945_113:0:2842:2047_1920x0_80_0_0_84f21720585326af4acca850a3151c60.jpgSputnik 日本
feedback.jp@sputniknews.com
+74956456601
MIA „Rossiya Segodnya“
人工知能, 医療, 科学研究
ChatGPTは、医療の質問に対して医師よりも思いやりを持って分かりやすく答える
人気の人工知能(AI)チャットボット「ChatGPT」は、インターネットユーザーからの医学分野の質問に対して、専門の医師よりも患者に対する思いやりが深く、より詳細で分かりやすい回答をすることが、米国の研究で分かった。この研究をまとめた論文が、医学誌「JAMA Network Open」に掲載された。
米カリフォルニア大学の研究チームは、
ChatGPTを用いて、オンラインで医療関係のアドバイスをユーザーに提供する可能性について調査した。その調査で研究者らは、米国のソーシャルニュースサイト「レディット」で公開されている医療に関する質問を利用した。同サイトのサービスの一つである「AskDocs」では、ユーザーが医療に関する質問をすると、同サービスが確認した資格を持つ専門の医師が回答するという。
研究者らは「AskDocs」から、医療関係者がユーザーの質問に答えている195件のメッセージをランダムに選び出し、ChatGPTに同じ質問をしてみた。そして医師の回答とChatGPTが書いた文章を集め、これらを医療専門家のグループに見せた。その際には、どれが医師の回答で、どれがChatGPTの回答であることは示さなかった。
その専門家らが、情報の質と患者への配慮の度合いから回答を比較したところ、医師の回答よりもChatGPTの回答を好ましく思うことが分かった。全回答のうち79%は、ChatGPTの方が医療従事者の回答よりも完全で質が高かったのだ。さらに、ChatGPTは医療従事者よりも患者に対して思いやりをより示していることがわかった。そのような傾向が出ていたのは、ChatGPT 45.1%で、医療従事者では4.6%だった。
研究者らは、AIを使用した相談はクリニックでの本格的な検査の代わりにはならないが、質の高い医療を受けられない人々に医療へのアクセスを提供できると指摘している。
スプートニクは先日、米国防総省がChatGPTに対する不信感を感じているというニュースについて報じた。同省によると、ChatGPTは
偽情報のための格好のツールであるため、その使用に強く反対している。