西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ロシア ウクライナでNATOの「大砲」を積極的に破壊

ロシアは、西側諸国からウクライナ軍に供与されたものも含め、ウクライナの大砲を積極的に破壊している。記者のクレイグ・フーパー氏が、米誌「フォーブス」でこのように指摘している。
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同誌では、「北大西洋条約機構(NATO)がウクライナに供与した重牽引砲の損失は非常に大きい。例えば、ウクライナに正式に到着した『M777』155ミリ牽引式榴弾砲152基のうち、3分の1以上が損傷または破壊されている」 と述べられている。フーパー氏によれば、重牽引砲の損失規模が大きいのは、この種の兵器が低機動であるため、敵がNATOの「大砲」を見破り、攻撃しやすくなっているという。
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しかし、それならNATOから供与された自走砲がロシアによって破壊されている事実をどう説明するのか?とフーパー氏は問いを投げかけている。公開データによると、韓国と英国の協力を得て開発されたポーランドの155ミリ自走榴弾砲「クラブ」と、米国製のM-109自走榴弾砲が特に被害を受けている。同氏によると、その損失率は18〜21%。したがって、NATOが納入した180基の自走砲のうち、36基が損傷または破壊されている。
フーパー氏は、ロシア軍がウクライナ軍が西側から受け取った外国の装備にうまく対処していること、ロシアがウクライナ側の複数の砲弾や多連装ロケットシステムをすぐに破壊したという報道を毎日耳にするが、これが完全に事実であることを認めざるを得ないと述べている。
スプートニクが先日、2024年米大統領に出馬表明したロバート・ケネディ・ジュニア氏の発言を引用したところによると、米国にはウクライナで破壊された兵器を補う能力はないという。
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