米億万長者ウォーレン・バフェット氏 台湾半導体製造TSMCの全持株を売却

米ウォーレン・バフェット氏が会長を務める投資持株会社「バークシャー・ハサウェイ」は、世界最大の半導体受託製造企業「台湾積体電路製造(TSMC)」の持株を先行きの安定性を危惧するとして、全て売却した。ブルームバーグが報じた。
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バフェット氏は投資家を集めた年次会合で、「台湾よりも日本に置く資本のほうがより重要性が高いと感じています。そうではないよう、望みたいところですが、これは現実です。つまり、以前の私は、台湾の資本の重要性を過大評価していました」
ブルームバーグによれば、バークシャー・ハサウェイがTSMCの全持株を売却したのは第1四半期。その前の2022年末には保有株を86%削減していた。バフェット氏は、TSMCへの投資を安全と判断するには中国と台湾の間の緊張があまりにも大きすぎると指摘している。
バフェット氏はまた、Apple社がTSMC社の生産に完全に依存していることについても危惧感を示している。TSMCは2016年以降、Apple社のガジェット用プロセッサの生産をすべて行っている。
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Appleが半導体の生産をTSMCに完全に依存しているにもかかわらず、バフェット氏は依然としてAppleの主要投資家であり続けているため、バークシャー・ハサウェイの投資家らは現段階ではバフェット氏のこの決断に関心を払っているようには見えない。
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