【視点】欧米と日本の銀行は次々と破綻し、「酷い」リセッションが到来する=米著名投資家

米国、欧州、日本では今後、銀行が次々と倒産し、「酷い」リセッション(景気後退)が到来する。ジム・ロジャーズ氏がスプートニク通信の取材に応じた中で指摘した。
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ロジャーズ氏によると、経済状況が苦しい悪い場合、人々は次々と過ちを犯し、それが銀行業界における新たな倒産の引き金となるという。
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銀行が倒産し出すと政府は合併を呼びかける。どの銀行が弱く、どの銀行に問題があるかを判断し、そうした銀行を合併させ、これにより状況に対処する。ロジャーズ氏によると、米国政府は新たな失敗を阻止すると公に表明しており、投資家らは銀行システムの問題を把握できていないという。これにより状況はさらに悪化の一歩をたどる。人々は多くの過ちを犯し、過ちが蓄積し、銀行の倒産はさらに増えると指摘している。そして新たな倒産の波では規模がさらに拡大すると警告している。
また、各国の債務は2008年よりもさらに増えており、中国でさえ債務がある状況だという。

今回の状況は2008年よりもさらに悪化する。なぜなら、債務がはるかに拡大したからだ。米国だけではない。どこでもそうだ。中国にさえ債務がある。日本について言えば、それはもう……多くの国でどれほど債務が拡大したか、想像もできないほどだ。

ただし、ロジャーズ氏によると、こうした場合にいずれの政府も自らの過ちは認めず、他国に債務拡大の責任を押し付ける傾向にあるという。
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