岸田首相はトルドー首相に対し、スーダンから邦人退避の際、カナダ側による協力に謝意を述べた。これに対し、トルドー首相はG7議長国としてのリーダーシップに謝意を述べ、日加関係の強化に向けて協力していきたいと述べた。
両首脳はG7広島サミットでは、国際社会が直面する諸課題に対するG7の揺るぎない結束を世界に示すべく、日加でも連携していくことで一致したほか、東アジア情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことで一致した。
また両首脳は、ウクライナ情勢について意見交換を行い、対露制裁やウクライナ支援等において日加を含むG7で緊密に連携していくことを確認したほか、グローバル・サウスへの関与について連携していくことで一致。加えて環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)について戦略的な観点も踏まえて率直な議論を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致。さらに両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に関連し、日加情報保護協定の交渉実施等を始めとする昨年日加両国で発表した「FOIPに資する日加アクションプラン」の着実な進展を歓迎し、バッテリーサプライチェーンや先端産業技術分野における協力の加速化を含め、FOIP実現に向けて連携していくことで一致した。
また両首脳は、日加刑事共助条約の正式交渉の開始について一致し、幅広い分野で日加協力が進んでいることを歓迎した。
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