岸田首相は冒頭、2022年のG7議長として手腕を発揮したショルツ首相と、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けたG7の議論を牽引していきたいと述べた。その上で両首脳は、とりわけグローバル・サウス諸国との連携の重要性について議論した。
両首脳は、東アジア情勢についても意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、核・ミサイル問題、拉致問題を含む北朝鮮への対応において緊密に連携していくことを確認したほか、ウクライナ危機に関しても意見を交わした。厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認し、G7広島サミットにおいて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜く決意を力強く世界に発信するとともに、ウクライナとの揺るぎない連帯を示していくことで一致した。
また、両首相は二国間関係についても意見を交わした。2022年3月に東京で開催した第1回日独政府間協議では経済安全保障分野を中心に両国間の協力を更に拡大・深化する上で重要な成果が得られたとの認識で一致し、具体的な協力に繋げていくことを確認したほか、岸田首相はEUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃に向けてドイツの協力を改めて求めた。
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