G7広島サミット

G7首脳が原爆資料館で記帳 各国首脳は何を綴ったのか?

日本の外務省は20日、広島市の原爆資料館を訪れたG7首脳らが芳名録に記帳した内容を公開した。原爆資料館では、各国の首脳などが訪問した際にメッセージを記す芳名録に記帳することが慣例となっている。
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外務省の発表によると、日本の岸田文雄首相は、「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」と記した。
フランスのマクロン大統領は、「感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です」と綴った。
バイデン米大統領は、「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!」と記帳。
G7広島サミット
米大統領、原爆投下に対して謝罪の予定はなし=ホワイトハウス
カナダのトルドー首相は、英語とフランス語で「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう。」
ドイツのショルツ首相は、「この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。私たちは今日ここでパートナーたちとともに、この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない。」
イタリアのメローニ首相は、「本日、少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。本日、闇が凌駕するものは何もないということを覚えておきましょう。本日、過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう。」
G7広島サミット
【視点】G7広島サミット 日本人の悲しみの地は、またしても謝罪の言葉を聞くことはないのか
英国のスナク首相は、「シェイクスピアは、『悲しみを言葉に出せ』と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ。」
ミシェル欧州理事会議長は、「80年近く前、この地は大いなる悲劇に見舞われました。このことは、われわれG7が実際何を守ろうとしているのか、なぜそれを守りたいのか、改めて思い起こさせます。それは、平和と自由。なぜならば、それらは人類が最も渇望するものだからです。」
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は、「広島で起きたことは、今なお人類を苦しめています。これは戦争がもたらす重い代償と、平和を守り堅持するというわれわれの終わりなき義務をはっきりと思い起こさせるものです」と記した。
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