同紙の評論家であるクリス・プレザンス氏は、記事を寄稿した中でこのように指摘した。
「ロシアが英国の送電ケーブルやデータ送信用ケーブルに目標を定め、実質上、ケーブルを世界的なネットワークから切り離し、イギリス王国の生活を危機に陥れる懸念が増大している」
またプレザンス氏は、ロシアがこのようなケ ーブルに攻撃を行えば、「悲劇的な結果」となると主張し、一例として、健康、 経済、インターネット回線、携帯回線、インターネットサービスなどに脅威がおよぶとしている。さらに、プレザンス氏は、エネルギー輸送に問題が生じた場合 、大暴動が引き起こされる可能性もあると付け加えている。
また同紙によれば、英国のベン・ウォーレス国防相は、「海底の送電ケーブルや通信線を攻撃するための」ロシアの軍事海上プログラムについて警告を発しているという。これに関連し、ウォーレス国防相は、破壊工作は、潜水士や遠隔操作された小型の潜水艦によって行われる可能性があると述べている。
一方、これより前、リシ・スナク英首相も、英国のエネルギーおよび通信インフラが破損される可能性についてコメントしている。2017年、当時、議員だったスナク氏は、「敵対行動の結果、海底ケーブルが停止するという危機的状況」は核攻撃と同等の脅威であると指摘したほか、きわめて重要なケーブルの太さは「庭の散水ホースほどであり」、特別な訓練がなくても、破壊することができるとも述べていた。
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