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G7の対露制裁強化は西側諸国の失敗の証=英紙

英紙ガーディアンのコラムニストであるラリー・エリオット氏は、G7(先進7カ国)による対露制裁強化の決定は、西側の無力さを示すだけだととの見解を示した。
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エリオット氏によれば、G7首脳の声明は、ロシアと対峙する西側諸国の「失敗」を示している。
「この15ヶ月間で、ロシアのように天然資源と技術的ノウハウに恵まれた国を経済的に包囲することの難しさが露呈した。国際通貨基金(IMF)による初期の予測では、ロシア経済は2022年に8.5%縮小するとされていたが、2.5%の下落に修正された。IMFは、今年は0.7%の成長率になると予測している。インフレ率は3年ぶりの低水準となる2.3%で、米国、英国、ユーロ圏よりも低い」とエリオット氏は指摘。
2022年のロシアの国民1人あたりのGDP、過去最大水準に近づく
同氏の見解では、制裁はロシアが輸入品を国産品に置き換えることを促している。
またエリオット氏は、「いくつかの技術はまだ習得されていないが、ロシアは食料、燃料、原料、科学技術人材など、基本的な要素には欠けていない」という米経済学者ジェームス・ガルブレイス氏の見解を共有した。
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