負傷したザルジニー総司令官はキエフの軍病院に搬送され、頭蓋骨への穿頭の治療を受けた。ザルジニー総司令官は一命はとりとめたものの、医師団の予測では今後、職務の遂行は不可能。消息筋はスプートニクからの取材にこう語った。
ザルジニー総司令官は5月初めから公の場に姿を見せていない。5月10日、ザルジニー総司令官がNATO軍事委員会の参謀総長級会議への出席を取り下げたことが明らかになり、その際に負傷説、殺害説が流れていた。5月23日、ザルジニー総司令官本人がSNSテレグラムに有するチャンネルに、欧州連合軍最高司令部司令官、アメリカ欧州軍司令官クリストファー・カボリ将軍と電話会談を行った内容の投稿が掲載されたが、ザルジニー総司令官本人の写真や映像は一切表示されていない。
ヴァレリー・ザルジニー氏は2021年7月にウクライナ軍総司令官に任命。同氏は世論調査では高い評価を得ており、欧米の新聞でも盛んに報じられる存在だった。2022年、米『タイム』誌は、その年の最も影響力のある100人のリストに同将軍を選んでいる。多くの人はザルジニー氏をゼレンスキー宇大統領の主なライバルとみなしていた。
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